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2011年9月

2011年9月27日 (火)

銭形平次  イメージによる数の話し

銭形平次をご存知でしょう。
野村胡堂による小説、またはこの小説を基にした映画やテレビドラマ・舞台の作品の主人公です。まあ、架空の人物ですわな。

神田明神下に住む岡っ引きの平次(通称 銭形平次)が、子分の八五郎(通称:ガラッ八)と共にすごい推理力と寛永通宝による「投げ銭」を駆使し、事件を鮮やかに解決していくお話ですね。

その、岡っ引きが武器(捕具)として持っているのが『十手』。

でも十手はどうやら、江戸時代の同心に仕える小者(こもの)に支給されていた物で、銭形平次のような岡っ引き・目明かしには渡されなかったようです。

それは、岡っ引き・目明かしは、正式な警察官としてではなく、同心が非合法で雇っていた者の事ですから、正式な武器は支給されなかったようです。

ですが、岡っ引き・目明かしの中には、自前で十手を買って持っていた者も多かったみたいですね。


さて、その『十手』の事です。
『十手』と言いながら、使い道が十通りと言う訳ではありません。
もちろんただの鉄の棒ですので、いくらでも使い方はあるだろうから『百手』と言っても良いかもしれませんけどね。

まあ、普通は、刀を受けたり、ねじって刀を折ったり、グリップの飾り紐をほどいて、なげわっぱみたいに使ったりと、使い方を考えて作られてはいます。
Photo

グリップの紐(房)にはいろんな色があったそうですが、唯一、紫だけは使用や模倣が禁止されていました。それは、朝廷や幕府から(紫房は)恩賞などに用いる特別な物につける色だったからだそうです。
色には制限があたんですねー。

使い道が十通りではないのに、『十手』。
これは手に持てるサイズで、幾通りもの使い道があると云う意味から、『十手』呼ばれるようになりました。


似た言葉に、『大江戸八百八町』があります。
江戸に808もの数の町があった訳ではありません。「その数に思えるくらい大きな都市」と云う意味です。

また、『上方八百八橋』では、大坂に808本の橋があった訳ではなく、それだけ川や運河が多かったと言う意味です。

続いて、『八百万(やおよろず)の神』。日本に神様が800万人いた訳ではありません。それだけたくさんの万物に神が宿っているという意味になります。


なんで八百八?808?

それは、『八』と云う漢字は「末広がりの八」と言って、縁起がいいとされています。今でもそうです。
『八』と『八』の間に、「多めの数を表す」『百』を挟めば、「縁起よさが倍になり、たくさん◯◯があって、808という途方もない数だというイメージがある」と云う意味を掛け合わせたところ『八百八』が使われるようになったんだそうです。

『八百八』。縁起よくて、イメージが膨らみ、粋な感じが出ていますねー。

いやー、ホント、昔の人は、模様やデザインだけでなく、『言葉遣いの感覚』もずば抜けていますね。
見習いたいもんです。

2011年9月14日 (水)

グッドデザイン&バッドデザイン

ほぼ一ヶ月ぶりの更新です。すみません!

で、今回は、あるピクトグラムに関する記事をネット上で見つけましたので、私のこのブログでもご紹介しようと思います。

ピクトグラムと言うのは、簡単に言うと、文字をあまり使わないサインの用な物です。あの緑の非常口のサインボード等は皆さんご存知ですよね。

文字を使わないと言うのは、世界中の人が見て何を意味しているのか解ると言う事です。

トイレのサイン等も世界中の方々で通じます。

で、

このピクトグラムのサインボードを見て下さい。
1

文字も書いてあるにもかかわらず、トイレがどっちの方にあるのか、解ります?
防災センターは?
車イス用エレベーターは?

解りづらい!っていうか全く解らない!下手すりゃ、間違った方向に行ってしまいます。

多分これは、一人の方がデザインしたのではなく、複数の『上司』の方にやいのやいの言われて、貼付けた物ではないでしょうか。


苦情があったんでしょうね、直されました。
2

まてよ、おいっ!
これでも解んないっ!一枚目の写真と比べても解んないっ!

ほんと、適当な仕事ですよねー。

で、また苦情があったんでしょうか。
直されました。
3

配置を戻し、色分けされました。
まあ、多少は解りやすくなってきましたが、なんともお粗末な仕事ぶり……


で、改めて、また直され……
4

まあ、かなり解りやすくなってきました。
しかしこう連続で直しても、やっつけ仕事の感が否めません。

で、
最終的にこうなりました。
5

これはデザイナーさんが替わったんではないでしょうか。
すぐに解る表示サイン(ピクトグラム表示)になっています。


このように、ピクトグラム一個一個を個別に考えても、実際表示される場所での検討をしっかりしないと、こんな恥ずかしいことになるわけです。また、他人の意見を聞きすぎる事もデザインを崩していく要因になります。

これからデザイナーになろうと考える学生さんたち。会社に入ったらこんな理不尽な場面に直面すると思いますよ。


ピクトグラムは、『言葉を使わなくても、誰にでも解る表示ボード』と書きました。
その通り、簡単な絵で、皆さんに解って頂く事が、絶対命題です。

でも、この手法は、ピクトグラムに限らず、ポスターなんかでも使われます。

良い見本を見つけましたので、ご紹介します。

20110825frenchfrieskillingyou

文字もほとんどないポスター。

言いたい事、解ります?

『フライドポテトは、体に悪いよ。』ですって。。。。。。。。。。

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